今回はその吐き気の原因を探す旅と、落ち着くためにやった色々の事を書いておきます。
それは1歳を過ぎた頃。
兄猫が急に吐くようになりました。
猫は毛玉を吐くものですが、兄猫のそれはフードや胃液。
しかも連続3日、最終的には1日のうちに複数回吐いたので、慌ててかかりつけの病院に行きました。
しかし、頻度は多いけど吐いているものがフードや胃液だけであること、その後食事して走り回っていることから、体に負担の大きい検査はせず、吐き気止めの注射と薬で様子を見ることになりました。
それで一旦は治まったのですが、やっぱり吐きます。
週に3回は、病気と言うには弱いけど、多過ぎる…。
かかりつけ医は「食事できてるし、痩せてないし、毛艶もいいし、この状態で体に負担のかかりすぎる検査はなるべくしたくない」という方針。
それも確かに…。
というわけで、ネットで色々検索して、出来ることを順に試すことにしました。
・フードを変える(アレルギーの可能性)
・遊ぶ時間を増やす
・空腹の時間を短くする
・ブラッシングを増やす
・アニマルコミュニケーターさんに原因を聞いてもらう
■フードを変える
猫にもアレルギーがあります。有名なのは穀物ですね。兄猫が育ったシェルターの使っているフードがロイヤルカナンだったので、うちでもずっとロイヤルカナンだったのですが、大人用のフードに切り替えた時期だったこともあり、他社のサンプルを貰ってあれこれ試してみました。
ヒルズは食いつきは良かったけどものすごく吐きました…。
ロイヤルカナンでも毛玉ケア入りは吐く。
そういえば大好きだった毛玉ケアオヤツも吐く。
ニュートロは平気。
毛玉ケア入りはだいたい吐く。
半年ぐらいかけて試した結果、脂っこいもの、毛玉ケア(繊維もキトサンも) が主にダメで、あとどうやら胃液が出過ぎるタイプなのでは、と思い当たりました。
なので、ロイヤルカナンのセンシブルという胃腸の弱い猫用のフードと、当時ダイエットを指示されていたのでニュートロのカロリー低めの製品を半々に混ぜたものにしたところ、かなり効果がありました。
それでもまだ波があるんですよね……。
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8~9ヶ月ごろの兄猫。めっちゃ美形。 |
■遊ぶ時間を増やす
これは全く効果がわかりませんでした(笑)一応、遊ぶ時間を増やす事で飼い主に甘えられる時間が増えて、落ち着くことによって軽くなるんじゃないかな、という目論見だったんです。
でも実際は弟猫が乱入してくるので、兄猫だけ甘えて、という感じにはなりませんでした。逆に嫌な顔で逃げていったり…。
そもそも猫の気が乗らないと意味がないですし、すぐ断念しました。
■空腹の時間を減らす
お医者様的には「ダラダラ食いはダメ」だそうなのですが、早朝に吐くことが多かったんです。んで、色々探したところ、胃液が多めだと空腹で吐くことがある、という情報を見つけました。そういえば、朝ごはんの直前や残業で夜オヤツが遅くなった時によく吐いてた…!
というわけで、藁にもすがる思いで、23時頃にひとにぎりのドライフードを「夜食」として追加したところ、効果がありました。
早朝の吐き戻しがかなり減ったんです。
その分日中のフードを減らし、今は1日4食でバランスがとれています。
■ブラッシングを増やす
これは換毛期にはとても効果がありました。お気に入りのブラシが見つかるまで大変でしたが、シリコンブラシを気に入っってくれて、毎朝ブラッシングを要求するようになりました。
毛玉のリリースがかなり減るので、短毛の猫でもブラッシング、大事ですね。
兄猫の吐き戻しの原因とはちょっと違ったんですけどね…。
■アニマルコミュニケーターさんに原因を聞いてもらう
これは、ちょっとした興味と、他のすべての対策をとってもまだ波があったので、最後の手段として頼ってみました。有名なのは志村動物園のハイジさんですが、私がお願いしたのはフェリシモ猫部で活躍している岩津麻佳さんです。
ただ、人間同士でもそうですが、話ができるからと言ってすぐ原因がわかるわけでもないんですね。
ウールサッキングと、よく吐くことについて聞いてみてもらったんですが、そのものズバリの答えはなくて、どうやら「不安」が原因のよう、という感じでした。
弟猫を迎える時、兄猫にもかなり相談したつもりでいたのですが、兄猫的には「なんで急に増えたの? 僕じゃだめなの?」という思いもあったようで。
なので、その辺りを2匹一緒にケアして、ちゃんと話し合って欲しい、と助言をうけました。
この対策はさすがにすぐ効果が出るものでもなく…。とはいえ、言われたことを心にとめて猫どもへの接し方を変えた結果、ジリジリと安定してきました。
そのなかで、「不満や不安が強くなる、具体的には飼い主が残業続きなどで家にいる時間が減ると、抗議として吐く」というのが主な理由と判明したのですが、この時コミュニケーションしていただかなかったら、もっと悩んでいたと思います。
なんでそんな原因と結論づけたか、というと、そもそも分離不安の症状があったんです。
ウールサッキングもそう、弟猫を迎える原因になったお腹の舐め壊しもそう。
決定的だったのが「水をがぶ飲みして吐く」でした。胃液かと思ったんですけど、色も臭いもほとんどないんです。
水をわざと吐いた、と気がついたときに、抗議行動だと考えつきました。
それでやっと、対策の方針が固まったんです。
原因がわかって、対策が功を奏したせいか、いまでは月に1~2回ぐらいまで減りました。
換毛期は週1ぐらいになりますけどね…。
あと胃に毛玉があると、連続で吐いちゃいます。コレはしょうがない。
兄猫の場合、きちんとかかりつけ医に相談して、他に病気がなかったため心因性を疑って対策したわけですが、当然、病気でも吐きます。
吐き気が出る病気はたくさんありますから、回数が多いとかいつもと違ってたらまず病院、というのは絶対です。
体に問題がなければアレルギー、それも違ったら、うちのように心因性を考えてみてください。